結婚相談所の仕組み
婚活パーティーに行ったら、結婚相談所に勧誘された…。
何か怪しいけど、料金も高いし大丈夫なの?
このように、結婚相談所をよく知らない方や、突然勧誘をされた方は、結婚相談所に対して不安があるかもしれません。
ですが、基本的に結婚相談所は独身証明書などの書類を提出し、厳正な入会審査を通過した会員さんしか活動できないので、マッチングアプリや婚活パーティーよりも安心して活動が出来ます。
中には悪質な結婚相談所もあると言われていますが、ちゃんとした結婚相談所は必ず大きな連盟に加入をしています。
また、ホームページなどでマル適マークがあるかどうかを調べるのも一つの手です。
マル適マークは経済産業省のガイドラインに基づいて、第三者機関が審査し認証発行した結婚相談所にのみ与えられます。
結婚相談所を検討する際は、加入している連盟や、マル適マークの有無を確認すると安全です。
結婚相談所の連盟
結婚相談所の多くは連盟に加入し、他の相談所と同じ連盟の会員情報を共有しながら運営をしています。
小さな結婚相談所でも大手の結婚相談所と変わらない数の会員さんを紹介できるのは、他の結婚相談所で同じ連盟に加入している会員さんを紹介できるためです。
代表的な連盟一覧
- 日本結婚相談所連盟(IBJ)
- 日本結婚相談協会(JBA)
- 日本ブライダル連盟(BIU)
- 良縁会
- 全国結婚相談事業者連盟(TMS)
- 全国ブライダル連盟(WBL)
- 全国結婚相談所連盟(JBU)
- 全国仲人連合会(全仲連)
- 日本仲人連盟(NNR)
- 日本仲人協会(NK)
結婚相談所に加入するためには
怪しい業者じゃないのは分かったし、一度検討してみようかな!
結婚相談所って沢山あるみたいだけど、どこが良いのかしら?
結婚相談所は数が多いだけでなく、料金体系も相談所によって違いますし、オンライン相談所なども増えてきたことから、選択肢がかなり広いです。
結婚相談所には必ず入会前の無料カウンセリングがあります。
中には「今日入会してくれたら安くしますよ!」と営業を掛けてくる相談所もありますが、そんな相談所はお断りしてしまって大丈夫です。
初期費用に数十万円、月会費も数万円と、結婚相談所での活動費用は馬鹿になりません。
カウンセラーとの相性もありますので、無料カウンセリングでは必ず複数の結婚相談所に話を聞いてみましょう。
大手か中小かよりも、以下のポイントも踏まえて安心して入会できそうな結婚相談所を選ぶのがお勧めです。
結婚相談所を選ぶ時にみるべきポイント
・担当者は親身に話を聞いてくれるか。話してみての相性など。
・お見合いの申し込み数。10人に申し込み1人お見合い成立するのが一般的なので、申し込み数が少ないとそもそも出会えない。
・費用やサポート体制。活動中のデート費用も含めて現実的に支払えるか、または悩みが出た時にカウンセラーに相談できるような体制が整っているかは、婚活においてかなり重要。
結婚相談所に入会する際に必要な書類
- 本人確認書類
- 独身証明書
- 収入証明書
- 学歴証明書
この他にもプロフィールに掲載するための資格証明書やプロフィール写真、会費を支払うためのキャッシュカード・銀行印、またはクレジットカードなどが必要となります。
プロフィール写真は、大体の結婚相談所が提携しているフォトスタジオを紹介してくれますが、普段お世話になっている写真館さんがあればそちらで撮影してもらっても問題ございません。
結婚相談所における婚活と攻略法
無事に良い結婚相談所を見つけて、入会手続きも済んだから、いよいよ活動開始ね!けど、何から始めれば良いのかしら?
初めて結婚相談所に登録をされた方は、まずご自身のプロフィールを確認しましょう。
結婚相談所からの紹介や検索システムなどで、他の会員さんのプロフィールを見たり参考にしてみるのは良いですが、お申し込みはまだ待ってください。
先程も少し触れましたが、結婚相談所のお見合い成約率は10人に1人が一般的と言われています。
申し込んだお相手はあなたのプロフィールを必ず見ますので、お申し込みをする前にプロフィールをしっかりと充実させて、成約率を少しでも上げる努力をしましょう。
【Step.1】お見合い申し込み
まずはお申し込みをしたり、いただいたお申し込みを受けたりして、異性にお会いしてみないと始まりません。
特に活動を始めたばかりの頃は、異性の検索画面上で新規会員としてピックアップ表示されますので、お申し込みが殺到するかもしれません。
ですが、スケジュールが許す限り、少しでも気になるお相手とは積極的にお会いしてみましょう。
逆に全然お申し込みが無いという場合でも、あなたから積極的にお見合い申し込みをしてみましょう。
お断りされるかもしれないと思うと勇気が要るかもしれませんが、そもそもお見合いが成立することのほうが少ないのです。
検索システムを使って気になる会員さんを探してみたり、相談所によってはカウンセラーからの紹介などもありますので、結婚相談所のシステムをフル活用して、まずは1件お見合いを成立させることを目標にしてみましょう。
お見合いがなかなか成立しない時に見直すべきポイント
- プロフィール写真は、きちんと写真館で撮影したものを使用しているか。プライベートの写真だとカジュアルすぎたりぼやけていたりして、悪目立ちしてしまうことも。
- プロフィール文章は充実しているか。自己紹介や結婚像などの情報が不足していると、意識が低いと思われることも。
- 高望みしすぎていないか。求める条件が厳しすぎると、自分で自分の首を締めてお相手が見つからないことも。
【Step.2】お見合い
お見合い成立した!これからどうすればいいの?
マッチングアプリみたいにメッセージのやりとりをするのかしら?
結婚相談所のお見合いは、成立したら仲人がお見合いの日時や場所のセッティングを仲介してくれます。
なので、お見合い当日まで本人同士で連絡を取り合うということはありません。
お見合いで話題を広げるために、お相手のプロフィールを熟読したり、自分との共通点を探しておくようにしましょう。
お見合い当日は、きちんとTPOをわきまえた服装で臨みましょう。
イメージとしては、結婚式の2次会に着ていく服装のようなイメージです。
カジュアルすぎてもいけないですし、かといってビジネスのシーンで着るような服装とも少し違います。
男女ともに、清潔感を意識して身だしなみはしっかり整えるようにしましょう。
お見合いから仮交際に進むには
お見合いでお互いが次に進みたいと希望した場合、一般的に言うところのお友達期間にあたる「仮交際」に進むこととなります。
ですが、この仮交際に進める確率は一般的に30%程度と言われています。
つまり、3人とお見合いして、ようやく1人と仮交際に進める計算になります。
もちろん努力次第で仮交際に進める確率は上がることもありますが、ここでは仮交際に進む確率を上げることよりも、あなたらしく臨んでお見合いを楽しむことをお勧めします。
というのも、あなたのプロフィールを見てお見合いを承諾している時点で、お相手も少なからずあなたのことが気になっているはずです。
無理して背伸びをしようとするよりも、等身大のあなたで臨んだほうがお相手も良い意味でギャップを感じること無く自然体でお話しが出来るはずです。
お相手に居心地が良い、話してて楽しい、など前向きな印象を持ってもらえたら、結果的に仮交際に進める確率は上がるはずなのです。
お見合いをしているということは、既にStep.1のお見合い申し込みをクリアしているのです。
一度や二度ダメだったとしても、自信を持って次に臨んでください。
【Step.3】仮交際
昨日お見合いした方、凄く話しやすかったな!
お相手も楽しかったって言ってくれたし、また会えるかな…?
このように、お見合いを経てお互いが交際の希望を出した場合は、次の仮交際というステップへ進みます。
交際といっても、仮交際は一般的に言うお友達期間という感じです。
仮交際期間でお互いのことを良く知り、次の真剣交際というステップへ進みます。
仮交際期間中は他のお相手とお見合いをしたり、複数の方と仮交際をしても良いので、この期間で自分の結婚観と向き合ったり、フィーリングの合うお相手を探します。
注意点としては、結婚相談所ごとにルールが違うという点です。
基本的に仮交際のルールは同じ連盟でしたら統一されているのですが、結婚相談所によって会員さんへの説明の仕方が異なります。
結婚相談所の説明、つまり会員さんの認識が違うと、どのようなことが起こるでしょうか?
仮交際から真剣交際まで含めて3カ月間で決めないといけないと聞いたのに、なかなか結婚に向けた具体的な話が出てこないなぁ…。
仮交際が3カ月、真剣交際が3カ月って聞いたから、ゆっくり仲を深めていけばいいかな。
この2人の認識、実はどちらも間違っていません。
正確に言うと、例えば連盟の中でも最大手のIBJですと、仮交際・真剣交際どちらも含めて、交際期間は基本的に3カ月となっています。
ですが、双方が希望を出せば、交際期間は+3カ月間、つまり最大半年まで延長できるのです。
つまり、こちらの男女の例でいうと、正確には女性の認識が正しいのですが、結婚相談所の説明によっては男性のような認識をしているケースもあるんですね。
この辺りの認識の違い、ペースの違いというのが、実をいうと結婚相談所の難しいところなんです。
結婚願望のある男女が集まっているとは言っても、考え方や入会の経緯は人それぞれ。
仲人やカウンセラーが付いているとはいえ、結局のところ本人同士の話し合いや擦り合わせが重要と言えます。
仮交際期間中は焦らずに仲を深めていくようにし、時間を掛けて結婚観や、結婚に向けたペースを擦り合わせるようにしましょう。
【Step.4】真剣交際
仮交際も良い感じだし、そろそろちゃんとお付き合いしたいな。
真剣交際に進みたいけど、どうすればいいのかな?
真剣交際は、一般的に言うお付き合いの段階です。
真剣交際に進むには、他に仮交際をしている方やお見合いを予定している方が居ない状態にしないといけません。
また、真剣交際仲に他の方とお見合いをすることも勿論できません。
仮交際までの比較検討の段階から、お相手を一人に絞って真剣に結婚を検討していくステップと言えますね。
仮交際から真剣交際に進む確率は10%と言われています。
つまり、お見合い申し込み〜成立までと同じく、10人と仮交際してようやく1人と真剣交際に進めるのが一般的です。
仮交際〜真剣交際のデート攻略については「婚活のデート攻略法!初回〜2回目、3回目デートの過ごし方」の記事で詳しく紹介していますので、気になる方はご確認ください。
【Step.5】成婚退会
真剣交際を経て成婚退会となると、一般的に言う婚約の段階となります。
両家への挨拶も済ませて、いよいよ結婚に向けた準備を行っていきます。
ですが、ここから結婚まで時間を掛けてゆっくり進んでいく場合もあれば、成婚退会時に入籍をする場合もありますので、成婚退会への考え方も人それぞれです。
結婚相談所以外の婚活でも、せっかく婚約をしても直前に婚約破棄されるケースも0ではありません。
そのため、特に女性は成婚退会するなら入籍をしたいという場合も多いです。
成婚退会はゴールではなく、スタートとも言えます。
しっかりと2人で話し合って、お互いが納得できる形で成婚退会をしましょう。
まとめ
・結婚相談所は、各種証明書の提出や審査を経て入会できる場所なので、安全に婚活ができます!結婚相談所を検討する際は連盟やマル適マークを確認したり、複数の結婚相談所で無料カウンセリングを受けましょう。
・結婚相談所でお見合いが成立する確率は10%程度!10人に申し込んで1人とお見合い成立するのが一般的なので、お断りされても気にせず、プロフィールを充実させて少しでも成約率を上げていきましょう。
・お見合いから仮交際に進める確率は30%程度!3人とお見合いして1人と仮交際成立するのが一般的です。仮交際は複数の方と出来ますが、いただいたご縁を一つ一つ大切にし、時間を掛けて仲を深めましょう。
・真剣交際に進める確率は10%程度!10人と仮交際して、ようやく1人と真剣交際に進めるのが一般的です。ここまで来ると成婚退会も見えてきますが、成婚退会に対する考え方も人それぞれなので、きちんと話し合ってお互いが納得できる形で成婚退会を目指しましょう。